竹隆庵岡埜の紅小町

お芋の形をした和菓子です。

　
　お江戸は台東区根岸にある竹隆庵岡埜（ちくりゅうあんおかの）、この老舗の和菓子屋では 「こごめ大福」が有名なのだそうですが、頂き物はこの紅小町。

　お芋の皮に見立てた焼き部分には肉桂の粉に覆われてます。肉桂＝シナモンかと思っていたら調べたところ違うものだそうです。といっても同じ科のクスノキ科でした。シナモンの方が香り高いそうで、紅小町は品良く香りが抑え気味でした。

　中を割るとこんな感じでほっこりとした白餡が顔を見せます。そんなに甘～いといった風情ではなかった気がします。中はしっとり、皮は肉桂でざらざらとした感触でコントラストが面白いです。

　お芋の形をしていながら、原料に原型の材料を使わず、その形を再現することに日本の「粋」を感じますね。

　そんな遊び心を堪能しながら、まあお茶でも一杯いかがですか？

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