あるスキャンダルの覚え書き [映画・DVD]
※ ネタバレもあるので、ご注意を!!
あまり先入観なしに観にいきましたー。
http://movies.foxjapan.com/notesonascandal/
最初は、男子生徒と女教師の恋愛スキャンダルで、数々の障害を超えてハッピーになる話かなあ~と安直に考えていたんですが、冒頭からベテラン教師バーバラのナレーションで始まったので、あり?こりゃ違うぞ??と思い直しました。
【あらすじ】
他人の秘密を日記に書くことを習慣にしていたベテラン教師・バーバラは孤独だった。そんな自分を一番に理解してくれると考えたのは新任教師シーバ。だが彼女は家族も夫もある身でありながら、担当外の男子生徒と深い関係を持っていた。バーバラはそのスキャンダルを利用して、シーバを支配しようと企む・・・
いやあ~、女同士の友情はむずかしい・・・。と思いきや、これって友情じゃないんですね。お互い打算的
で寂しさを紛らわしてたんですね。バーバラは友情以上の存在じゃなきゃイヤ!と愛猫を亡くした時、シーバにそばにずっといてくれと要求を突きつけてくる。シーバはシーバで息子が立つ舞台を家族で観に行くところなのに・・・。バーバラ、ワガママ炸裂!!
シーバは家族とバーバラにはさまれてオロオロしますが、このシーンでシーバの家族がバーバラのことを車中から(訳では)「疫病神」などと罵ります。クルマの中なので、バーバラ本人には聞こえていないと思われるので、シーバには家族には彼女の悪口を言っているのではないかと推測され、シーバの二面性を思わせるシーンでした。
更にシーバは、親戚から陰口で「見かけは綺麗だけど中身は空っぽ」と酷評され、表情を曇らせたりして、彼女の孤独が現れるシーンもありました。
結局はシーバの空虚は、未成年者との恋愛でも、バーバラの偏愛でも埋められず、やはり家族の下に還ります。夫とは、かつては教授と教え子の関係で、不倫の末の略奪愛で築かれた家庭。夫もその罪の意識かシーバの浮気を予想していたと告白します。
スキャンダルを利用したはずのバーバラも、学校に通報しなかったことをネタに共犯の罪を擦り付けられ、以前からバーバラをうざがった校長から教職を退くよう強制されます。悪いことはできないように、バーバラは前の親友に付きまとい過ぎて、親友が精神を病む原因になっていたこともバラれます。
そんな二人の関係は、ラストはどうなるのでしょうー?自分の理解者を探している人、自分探しで苦労してる人にはブルーな話かもしれませんね。
面白かったシーンは、シーバの娘が「私の彼より年下なんて許せないー」みたいなセリフでなじるシーン。不謹慎にも笑えましたー。
だんだんこのスキャンダルが悲劇なのか喜劇なのか判らなくなってきましたが、 ちょっとある知り合いのことを思い出すようなストーリーで、私にはとても興味深い映画でした。面白かった、おなかイパーイ!!★★★★
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