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1月4日生まれの方に [イベント・TV]

こんな夜に誕生したことに、おめでとうございます。

 その方と初めて言葉を交わしたのもこんな日の夜でしたっけ?それは2002年1月4日のこと、新宿ロフト・プラスワンで某巨大匿名掲示板サイトの書籍発行記念のイベントが行われたのでした。出演者は、筆者、掲示板管理人、編集者、知識人、そしてアドバイザーでもあるその方。

 同じ会場で行われたその方達が出演しているネットラジオのイベントをたびたび観に行っていたのですが、くっきりした二重瞼の目と、活舌が少し悪いけど響きの良い声が好きだったので、彼らを観てるだけで十分だったし、その方と言葉を交わしたいという気もなく、適当な時間に帰ってしまったりする事も有りました。

 その夜のイベントのメインである書籍販売。それは殆ど掲示板管理人と著名な知識人とのインタビューで構成されてました。でもそのインタビューの一部は、発言者は掲示板管理人の名前になっているけれど、その方の発言まで掲示板管理人の発言として扱われてました。

 「あれ?なんで君の言ったことがH(が言ったこと)になっているの?」。ゲストされたYH氏が壇上で言ってしまったのをその方が「まあまあまあ」と嗜めた場面があったので知り得たことでした。

 インタビューのテープ起こしは筆者がされたとのことでした。掲示板管理人の話し言葉を読まれる言葉に置き換える作業は大変だったそうです。その方は理路整然に話をするタイプなので、その本を読むと同じ人の発言なのに明らかに口調が異なるのはその為なんだそうです。それを踏まえて、今でも増刷されているその書籍を読まれると興味深いと思います。

 さて、そんな書籍は会場売りをしていました。「今なら筆者以外にもサインをしますよー」との売り言葉に面白がって、来れなかった知人の分も2冊買いました。

 その方はゲストが待機する楽屋へ通じる上がり階段の中腹に腰掛けてました。仲が良いとされていた掲示板管理人は他の数人の取り巻きとふざけていたのに、その輪から離れて座っていたので、なんとなくヘンな風景だと思ったものです。

 とりあえず購入した書籍を差し出すと、「ああっ!」。突然大きな声を出すのでどうしたのかと思ったら、書籍の折込カバーにマジックが当たってしまい、インクがついていました。

 その方は何度も「すみません」を連呼し、アタマを下げてくれました。その姿に誠実さを感じてしまいました。いや気にしないでください。このアクシデントもなにかの記念でしょう。

 文字には人柄が表れるといいます。どんな書体を書かれるのかとても興味があったので、私たちはその方のサインを見守りました。想像していた通り、左手でたどたどしく書かれたものは飾り気のない一本気な文字でした。

 ちょうどその日はその方の29回目の誕生日だったので、おめでとうございますと言葉を掛けました。すると「いやあ、もう29ですから」と淋しく返答されたので、「まだまだお若いじゃないですかー」と近所のおばさんが言うような根拠のない励ましをしてしまいました。握手した時の作り笑いが痛々しくも印象に残ってます。

 その後も「僕、もう31ですよ」「僕、もう32ですよ」と聞く機会がありました。いつも年齢に「もう」がついていて、何言ってんだかー(笑)と思うものの、常にひとつひとつ年を重ねることを意識し、焦りもあっただろうけど実直な性格なんだと感じたものです。

 そんな彼がもう35才。あれから6年経ってしまったわけで、私もババアになるわけですよ(笑)。
from rouxchan

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